クロムハーツ・マウントロウ店の全貌&リチャード・スタークの揺るぎない想いとは
2023年2月、クロムハーツは
ロンドンに待望の独立型店舗をオープンしました。
場所は、メイフェアのマウントロウ(Mount Row)。
メイフェアというのは、ロンドンの
シティ・オブ・ウェストミンスターに属する地区で
ブランド店や高級レストランも多いところ。
東京でいう銀座の様な存在、と例えられることもあります。
私石津はこの新店舗ができたと知ってからも
そのベールに包まれた全容をなかなか把握できずにいました。
というのも、そもそもクロムハーツが
積極的に各プレスへ情報をリリースしなかったから(たぶん);
もっとも、オープン記念パーティーや店舗の様子等は
一部SNSで散見されていましたので、ご覧になった方も多いと思います。
とにかく、そのマウントロウ店が
世界各地にある他の直営店と一味違うのは確か。
このリチャードの新たなアクションは
クロムハーツの今後を知る手がかりになると思います。
“いま、クロムハーツが何を目指して、どこへ向かっているのか?”
今回は、海外メディアの情報や最新インタビュー記事から
その一端を皆様にシェアしたいと思います。
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◇◆重厚&お洒落◆◇
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さて、まずはマウントロウ店の外観。
皆様はご覧になられましたか?
↓こちらはクロムハーツ公式HPからリンクされているストリートビューです。
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【クロムハーツ マウントロウ店Googleマップ】
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見ての通り、4階建てのタウンハウスです。
レンガの風合いと窓枠の装飾が相まって
センス良く、落ち着いた雰囲気となっています。
広さは“6,000 square feet(平方フィート)”。
換算すると、約557平方メートルなので
(フィートで言われても分からん;)
…すなわち168坪。広い!
青山店は以前のリニューアル時に
140坪から197坪に増床し話題になりましたが、
訪れたことのある方は、その規模をイメージしやすいのではないでしょうか?
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◇◆クロムハーツが足りない◆◇
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もともと、イギリスでは
「セルフリッジズ(Selfridges)」という
老舗デパート内のジュエリーコーナーに出店していたクロムハーツ。
しかし、2022年のインタビューで
リチャードの妻ローリーは次の様に話していました。
「最近、セルフリッジズの中にあるショップを訪れたとき、
その棚が空っぽであることに驚いた。(中略)
2021年は史上最高ともいえる売り上げがあった」
2021年といえば、ロンドンも一時期ロックダウンを余儀なくされたり
なにかと揺れ動いた年であったと思われます。
それでも、欲しいものは欲しい。
クロムハーツを求めてやまない人が
ブランド設立から35年経った今もなお、増え続けているのです。
そして、皆のアツい想いに応えるように
マウントロウ店の計画が進められていったのです。
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◇◆予約してGO◆◇
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さて、このマウントロウ店にはクロムハーツの全てが詰まっており
その世界観を心ゆくまで堪能できるとのことです。
幅広く取り揃えられたアクセサリーやレザーアイテム、
黒檀で作られた重厚な家具etc.
限定ウェアやゴージャスなティアラなど
日本ではお目にかかれないものも多々あるようです。
そして、各フロアにはクロムハーツのヒストリーを捉えた
ローリー撮影の写真が飾られているそう。
予約をすれば、その特別なプライベートスペースで
ゆっくりとショッピングを楽しめるのです。
(※公式HP“SCHEDULE APPOINTMENT”より予約可能)
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◇◆インパクト大!特大ダガー◆◇
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また、1階にはギャラリースペースが設けられ
開館月には大きなシルバーの彫刻が飾られていたとか。
クロムハーツの公式インスタグラムで
その製作風景を目にした方も多いでしょう。
↓クロムハーツ公式インスタのリール(動画)です。
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【特大ダガーを磨くリチャード・スターク】
https://www.instagram.com/reel/CogFAIVDQ6g/
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シルバーアクセサリーをこの様に磨くことを
“バフがけ”といいます。
モーターで回転しているバフ布に研磨材を付け
アクセサリーを押し当てて磨くんです。
小さなリング等をバフがけすると
熱が指に伝わってきて「あつっ!」となりますが
その様な熱さをモノともしないのがポイント。
あのデカいダガーが、どこまで熱くなるかは謎ですが(?)
リチャードがバフがけしている姿をSNSで見られるとは
時代も変わったものです。
還暦を過ぎても、パワフルに新しいものを生み出し
創作の手を止めないのは素晴らしいこと。
やはり、このダガーに象徴されるように
クロムハーツの名作は、いつ見ても色褪せません。
あのインスタのリールを見て、
無性にダガーアイテムを着けたくなったのは、私だけではないはず(笑)
↓名品ダガーのカスタム例です。
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【ダガーペンダント ラージ ダイヤパヴェカスタム】
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↓財布と帽子にダガーを付けた例です。
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【カモフラレザー スクエアジップウォレットにダガーパーツをカスタム】
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【キャップにダガーパーツをカスタム】
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ダガーを1つカスタムするだけで
ファッション小物も一気にカッコよさが増します。
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◇◆見て、味わう、至福の時間◆◇
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さて、少し話がそれましたが
ギャラリーの他にも、注目ポイントが。
私石津が個人的に興味をそそられるのは
店内に設けられた、特製チョコとシャンパンを楽しめるカフェ(バー)スペース。
CHプラスやダガーの形をした美しいチョコは
食すのがもったいないような気持ちになってしまいそうですが…。
ラグジュアリーな店内で寛ぎながら味わうそれは
格別に美味いだろうと夢想してしまいます。
最上階(4階)はリビングルームのようになっているそうで
実際に訪れた方々は、SNSでそのディテールを絶賛していました。
とにかく、楽しく買い物ができるよう
そこにはクロムハーツ流の“おもてなし”が、たくさん用意されているのです。
「来週からロンドンに出張だな。
帰りのフライトまでに少し時間がとれそうだし
ちょっと予約して行ってみるか」
…みたいなセリフとは全く無縁の私ですが(笑)
まぁ、いつか行けたらな、と思います。
ロンドンへ旅行や出張のご予定がある方は
ぜひ一度、訪れてみられてはいかがでしょうか。
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◇◆変わらぬ魂◆◇
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ところで、このクロムハーツの圧倒的なパワーの源泉は
皆様、何だと思われますか?
それは、やはり我らがカリスマ、
リチャードのスピリットそのものだという気がします。
2022年11月に、彼は以下のように発言しています。
“I don’t look at trends — couldn’t care less.”
(私はトレンドには目を向けていない。まったく気にしません)
“I couldn’t care less.”というのは
“I don’t care.”(気にしない)の強調した言い方です。
本当に、どうでもいい。全然興味ない、って感じ。
彼は流行は追わないのです。
その姿勢は、昔から一貫しています。
だからこそ、リチャードのデザインは時代を超えたと言えます。
目まぐるしく変わる流行を追いかけるのは
平凡への近道にすぎないということ。
自分の気持ちに従い、本当に良いと感じるものだけを身に着ける。
そのリチャード・スタークのメッセージが強烈すぎて
やはり私達は心動かされてしまうのでしょう。
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◇◆現役バリバリ◆◇
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ブランド設立から35年のクロムハーツですが
今も、ほとんどの製品はLAの工房で製造されています。
リチャードはマリブの自宅で、だいたい毎日夜明け前に起きるそうです。
午前5時、ハーレーに乗って海沿いのハイウェイを走り
ハリウッド中心部の工房へと向かうとか。
そして、熟練職人達と同じフロアで
一緒に仕事に取り組むのが彼のスタイル。
「まだまだ現役ですよ」
と言いながら、1つ、また1つと新作を世に送り出しているのです。
最近は世代交代も意識されていますが
このマイペースな天才を私石津はこれからも支持したいと思います。
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◇◆変わらない美学◆◇
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「あらゆるものを作りたい」
ブランド設立当初から、リチャードは語っていました。
そして、2023年の今たどり着いたのが
マウントロウ店という1つのカタチ。
このような独立店舗は、他のブランドには決してできないものでしょう。
ただ、これもクロムハーツにとっては
1つの通過点なのかもしれません。
“アクセサリーのみならず、様々なアイテムを総合的にプロデュースし
その世界観を味わってもらいたい”
というカリスマの想いが、とどまる気配はありません。
彼は、最高のものを、もっと作りたいだけ。
というわけで、まだまだ日本でも入荷待ちのアイテムがありますが
フル稼働のLA工房から届くのを楽しみに待つのみです。
そして、私石津はこれからも
“きめ細やかなメンテで日本の皆様のクロムハーツを支えたい”
と、改めて思います。
↓〆にラグジュアリーなダガーカスタムをご覧ください!
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【ダガーリング8ダイヤカスタム】
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【ダガーカフスホースシュー ダイヤカスタム】
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参考文献:
◆The Official Website of Chrome Hearts
https://www.chromehearts.com/locations.html
◆“Chrome Hearts to open first-ever London store
Date Posted: Tuesday 7th February 2023”
https://www.diarydirectory.com/
◆“孤高の存在感を放つクロムハーツの魅力”
By サミュエル・ハイン2022年6月5日
https://www.gqjapan.jp/fashion
◆How Chrome Hearts Became Fashion’s Most Rebellious Success Story
BY CHRISTINA BINKLEY November 7, 2022
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【修理&カスタム料金】
※加工内容により料金が異なります。
まずは画像をお送りください。
無料でお見積り致します。
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クロムカスタム工房は
加工件数【4,313件】業界No.1、クオリティーもNo.1です。
◆一級貴金属装身具製作技能士
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)
両方をあわせ持つ店長の石津が、ご要望にお応えします。
どんなことでも、お気軽にご相談ください。
お問い合わせをお待ちしております。
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2. ホームページ更新情報
クロムハーツ ダブルCHクロスペンダント スモール 1ダイヤカスタム
クロムハーツCHクロスベビーファットチャーム22Kの石をダイヤに入替え
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも「クロムハーツの修理&カスタム情報」では、
皆さんに役立つ情報を提供できればと思っています。
ご感想・ご意見など、お気軽にご連絡ください。
では、また次回お会いしましょう!!(石津 雅之)
クロムカスタム工房株式会社
代表取締役 石津雅之 (info@kuromu.com)
◆一級貴金属装身具製作技能士◆
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)◆
546-0041 大阪府大阪市東住吉区桑津5丁目14-1
(TEL) 0120-958-966
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