小さな凹みは○○で解決!クロムハーツのジッポーメンテ道《クレーター編》

凹んだクロムハーツジッポライター
凹んだクロムハーツジッポライター

シルバー製品につきものの“キズ”&“凹み”。

皆様も、多かれ少なかれご愛用品の傷みに気付かれた事があるかと思います。

ただ、その大きさや形状は、使用頻度やアイテムによって様々。

特に普段使いの“道具”として出番が多いジッポーに関しては

実に、色んなキズや変形のご相談をいただきます。

クロムカスタム工房では、それらを1つひとつ、最善と思われる方法で修復しています。

クロムハーツのジッポーはケース自体がシルバー製ですから、

一般的な真鍮(しんちゅう)製のものとはメンテのノウハウも全く別物。

これまでにも、いくつか裏話をご紹介してきましたが

今回は、何気に厄介な“小さな凹み”の解決策をお届けします。

めっちゃ大きな変形でないけれど、なんとなく気になるボコボコした窪み。

一体どうすれば、蘇るのでしょうか?

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◇◆技の選択◆◇

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本題に入る前に、まずは以前ご紹介した“大きな凹みの修復”

について、簡単におさらいしてみたいと思います。

例えば“ジッポーを床に落としてしまった”等、

アクシデントの衝撃で派手に変形したケース。

そういった修復には“鍛金(たんきん)”の技術を使うしかありません。

鍛金は“金属を叩いて形を変えていく”というシンプルな金工の技。

つまり“ケースを内側から叩いて凹みを直す”ということでした。

↓鍛金で修復したジッポーをご覧ください。

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【CHクロス ジッポーライター凹み修理】

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“タガネ(鋼の棒)”&“おたふく槌(小さな金槌)”のコンビで

根気よくコツコツ、形を整えるというわけです。

「じゃあ“小さな凹み”も、叩けばよくね?」

という声が聞こえてきそうですが、それはちょっと違うんです。

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◇◆“凹”⇒“凸”⇒“平ら”◆◇

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結論から申しますと、小さな凹みや変形に最も適しているのは

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“レーザー溶接”

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による修復なんです。

↓まずは実際のレーザー加工例をご覧ください。

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【CHクロス ジッポーライターV1 修理】

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ビフォー&アフターの変貌ぶり、いかがですか?

◆1~5枚目:複数の凹みが目立つ修理前

◆6~8枚目:レーザー溶接した直後

◆9枚目~:研磨(新品仕上げ)後

↑上記の順で画像を掲載していますが

6~8枚目、キズの凹部分にシルバーを足して盛ってあるのをご確認いただけましたか?

これは“共付け(ともづけ)”といって

凹み穴と銀線をレーザーで瞬時に溶かし、接合しているんです。

パテ埋めしたところが、ちょっとだけ盛り上がった…みたいなイメージですが

そのハミ出た余分な地金は、後から研磨して削るというわけです。

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◇◆ベストな答え◆◇

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そもそも、微妙に小さい凹みの場合、叩いて修正するのは物理的にムリがあります。

かといって、凹みの周囲を単に削れば解決するかというと、それもNG。

どちらにしても、ジッポーケースが薄くペラペラになっていくだけです。

叩いても直らないし、無理に削ってもケース自体がヘタる。

やはり、小さめのクレーターには“シルバーを盛る”というのが正解なのです。

では、なぜレーザー溶接なのか?

いつもクロムカスタム工房の加工例をご覧になられている方は

「なんでロウ付けじゃなくて、レーザーなわけ?」

と、素朴な疑問を持たれたかもしれません。

そこにも、もちろん、理由があるんです。

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◇◆ロウ付け VS レーザー溶接◆◇

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皆様おなじみの“ロウ付け”は、金属の物体同士を“面”で接合できる技法。

接合面に、接着剤の役割をする“銀ロウ”を流し込み

アクセサリー本体とシルバーパーツなどをしっかり、くっつけることができます。

一方、レーザーは、狙ったところにレーザービームを照射し

ピンポイントで溶接することができる技法なんです。

2つの違いを簡単にまとめると次のような感じです。

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【ロウ付け】

◇アクセサリー全体を高温に熱する

◇面全体を接合できる

◇銀ロウ(合金)を接着剤として使う

◇強度が高い

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【レーザー溶接】

◇局所的にピンポイントで熱を加える

◇点(点の集合)で接合する

◇本体と同じ地金を直に溶接できる

◇ロウ付けより強度は低い

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つまり、小さな凹み穴に銀をちょこちょこ足すには、ロウ付けは向いていないということ。

ロウ付けは、形あるパーツを母材にしっかり接合する際

その良さが最大限に活かされます。

高温にしてOKなリングのサイズ直しも、ロウ付けで行うのがベストです。

しかし、例のジッポーV1に施したような盛り加工は、レーザーの出番。

シルバー925のジッポーケース本体に対し

同じシルバー925を直に盛ることができるのも、レーザーの大きなメリットです。

※シルバー925=銀の含有率92.5%

ただ、レーザーも万能ではなく、

ある程度以上の面積を接合する際は、強度が弱くなる恐れがあります。

ですから、レーザーでリングのサイズ直しをするのは

“熱に弱い宝石が付いている”など、ロウ付けができない理由があるときだけ。

ロウ付けとレーザー溶接、それぞれの特性を理解したうえで

柔軟に使い分けることが大事です。

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◇◆鬼の磨き◆◇

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先程も書きましたが、レーザーで無事シルバーを足すことができたら

あとは文字通り、ひたすら研磨です。

新品同様のフラットなボディになるまで、徹底的に磨き上げます。

荒れた地がツヤツヤに生まれ変わると気分爽快、

クロムハーツのジッポー本来の輝きが復活するのです。

使用した素材がシルバー925のみなので、色ムラ等もありません。

これで、叩くでもなく、削るでもなく、

元の厚みをキープしたままジッポー修復ができるわけです。

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◇◆本来の姿で輝くために◆◇

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クロムハーツのジッポーライター修復ポイントについて

また1つ、ご理解を深めていただけましたでしょうか?

実は、以前はクロムカスタム工房でも

小さな凹み傷の修理をお断りしていた時期があります。

しかし、現在はレーザー溶接の利点を活かし

今回ご紹介した例のごとく、クレーター修復も対応しています。

ちなみに、凹みや変形が目立ってきたお品は

ヒンジなど他の箇所もメンテが必要になっている場合が多いです。

クロムカスタム工房では、キズのお直しとともに、パーツの不具合なども調整可能です。

ご愛用品の気になるところが複数ある方は

クロムカスタム工房で、まとめて解決!されることをおすすめします。

ジッポーのことでお困りの方はぜひ、気軽に私石津までご相談ください。

↓こちらの記事ではジッポーの大きな変形修復の裏側を解説しています。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【メルマガ バックナンバー第182号】

“派手な凹みを完全修復!ジッポーを救う隠し技とは?”

https://www.kuromu.com/ugn1

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【修理&カスタム料金】

※加工内容により料金が異なります。

 まずはLINE等で画像をお送り下さい。

 無料でお見積り致します。

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クロムカスタム工房は

加工件数【4,671件】業界No.1、クオリティーもNo.1です。

◆一級貴金属装身具製作技能士

◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)

両方をあわせ持つ店長の石津が、ご要望にお応えします。

どんなことでも、お気軽にご相談ください。

お問い合わせをお待ちしております。

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2. ホームページ更新情報

クロムハーツ ネガティブCHプラスリング ダイヤカスタム

https://www.kuromu.com/qp3i

クロムハーツ レザージャケット クロスパッチ補修

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■編集後記

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

これからも「クロムハーツの修理&カスタム情報」では、

皆さんに役立つ情報を提供できればと思っています。

ご感想・ご意見など、お気軽にご連絡ください。

では、また次回お会いしましょう!!(石津 雅之)

クロムカスタム工房株式会社

代表取締役 石津雅之 (info@kuromu.com)

◆一級貴金属装身具製作技能士◆

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