メルマガバックナンバー第235号
極上のフィット感に反響!ロレックス&クロムハーツの最新カスタム3選ポイント解説
クロムハーツの時計といえば
“ロレックス”と“アップルウォッチ”
現在は、この2トップが主流です。
皆様は、どちらがお好みでしょうか?
クロムカスタム工房では、いずれのカスタムも
そのクオリティーに、とことんこだわっています。
要となるのは、時計とブレスを繋ぐシルバーパーツ。
その形状が全てを決めると言っても過言ではありません。
そして、カスタム屋の本音を申しますと…
ロレックスカスタムの方が、
より高い技術力を求められると感じています。
その理由は言わずもがな、
ロレックスには、実に様々なモデルがあるからです。
時計の円周カーブやベルトの幅に合わせて
ジャスト・フィットするパーツをバランス良く作るのは
決して容易ではありません。
最近はアップルウォッチの話題が多かったですが
今回改めて、そのロレックスカスタムの裏側をお届けしたいと思います。
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◇◆試行錯誤の末に完成した1本◆◇
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まずは、以前このメルマガでもご紹介した
初期のロレックスカスタム例をご覧ください。
↓イナズマ針が目を引くミルガウスです。
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【ロレックス ミルガウス&ファンシーリンクブレス】
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このカスタムをするにあたり、次の3点は譲れませんでした。
◇ロレックスカスタム3つのポイント◇
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(1)時計とパーツの間に妙な隙間が無い
(2)腕にフィットするカーブ
(3)ロレックスに見合った重厚感
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私石津は、既存のコラボ・ウォッチに対して
皆様がどのようなご不満をお持ちであるか
これでもか、というほど伺っていました。
特に問題なのは、時計本体とパーツの間にできる隙間。
これを100%解消するために
時計とシルバーのジョイント・パーツは非可動にしました。
この様なデザインで可動式にすると
どうしても隙間ができてしまうのです。
以来、どのロレックスカスタムも
時計とジョイント・パーツは固定しています。
その分、腕にフィットするカーブを計算し
パーツをお作りしているのです。
↓参考までに、可動式の既存パーツを部分的に補修した例です。
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【ロレックス&クロムハーツ 隙間補修】
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◇◆(1)洗練エアキング◆◇
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では、ここから私石津が新たにピックアップした
至高のロレックスカスタム3選を順にご説明します。
↓まずはクラシックなエアキングです。
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【ロレックス エアキング&フローラルクロスIDブレス】
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現行の同モデルに比べると
文字盤もシンプルで、やや小振りなサイズ感。
シックで洗練された雰囲気です。
そして、先のミルガウスと、このエアキングの
大きな違いの1つは“横穴”の有無です。
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◇◆仕様に合わせて穴を作成◆◇
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2003年頃までに作られたロレックスは
ラグに、外から見える穴があいているのです。
※“ラグ”…時計本体ケースの上下に各2本ずつ突き出ている爪のような部分。
時計とブレスを繋ぐ“バネ棒(ピン)”が
ラグを貫通しているわけです。
つまり、時計を横から見た際に
バネ棒の端が見えているものは“横穴あり”。
見えない様にしてあるものは“横穴なし”。
カスタムする際は、本体ケースの横穴の有無に合わせて
パーツをお作りします。
それは、パーツ裏側の画像を見ていただければ一目瞭然。
“横穴なし”ミルガウスのパーツ裏には
2箇所、小さな溝を作ってあります。
その裏の溝から、バネ棒の取り外しができるようにしているのです。
そして、このエアキング用のパーツ裏には、溝はありません。
どちらも正面から見た印象は同じですが
この様に、それぞれの仕様に合わせて、正確にお作りしています。
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◇◆(2)一新デイトジャスト◆◇
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さて次は、エレガントなローマ数字インデックスのデイトジャスト。
ロレックスといえば、文字盤の小窓に日付が表示されるこのモデルを
思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
実は、次の例は、以前アップルウォッチ用にカスタムしたブレスを
ロレックス用に再カスタムするというオーダーでした。
↓パーツの形状の違いにご注目ください。
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【ロレックス デイトジャスト&ファンシーチェーンボックスブレス】
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これは、アップルウォッチ用のジョイント・パーツを
流用しているのではありません。
ロレックスに合わせて、新たにパーツを一からお作りしています。
時計と接する面が平らなアップルウォッチと比べ
ロレックス用のそれは、本当に微妙な調整が必要だからです。
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◆時計本体のアール(円弧の形)
◆ラグ幅(ベルトの幅)
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この2つは、各モデルによって異なるので
お品に合わせて、0.1mm単位で造形します。
ちなみに、このデイトジャストは横穴ありでした。
パーツの裏側に溝が無いのが
画像からお分かりいただけると思います。
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◇◆(3)クールなデイトジャスト◆◇
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ラスト3つ目も、デイトジャストです。
私石津は特にロレックスに詳しいわけではありませんが
横穴なしなので、比較的新しいモデルと思われます。
↓パーツ裏のバネ棒用の溝もご確認ください。
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【ロレックス デイトジャスト&フローラルクロスIDブレス】
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深いブラックの文字盤に、シンプルなバーのインデックス。
ベゼルも装飾が無いのでシャープな印象です。
同じデイトジャストと言っても
先程のお品とは、円弧の形やラグ幅は異なります。
デイトジャストは特に、デザインやサイズのバリエーションも豊富なようで;
前回と同じものを作ればOK、というわけにはいかないのです。
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◇◆手仕事 > CAD◆◇
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最後の制作工程でご覧いただいたように
このパーツ作りは、ワックス(ロウ材)を削って造形しています。
できたものを型取りして2つ鋳造(ちゅうぞう)すれば
一対のパーツが誕生するわけです。
ちなみに、ワックスにも色々な種類がありますが
使用しているのは、やや粘りのあるブルーのハードワックス。
ロウソクを削る位の力で制作することができますが
削り過ぎないよう、注意が必要です。
昨今は、ジュエリー用のCADも普及していますが
それでは、この完成度にはならないと思っています。
特に、ブレスのコマとの繋ぎ目は複雑な曲線をしており
手仕事で微調整するのが1番です。
手間も時間もかかりますが、品質を重視すれば自ずとこうなるのです。
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◇◆アレンジ可能◆◇
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“隙間なし”“絶妙なカーブ”“重厚感”
この三拍子そろったベースに
他のアイテムからモチーフをロウ付け移植すれば
最強のロレックス用パーツが完成します。
ご紹介したモデルは全てCHプラスですが
他のモチーフがお好みであれば、もちろん変更することもできます。
BSフレアやスター等をご希望する方は
事前にお伝えください。
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◇◆重責を果たすべく◆◇
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渾身のロレックスカスタム3選、いかがでしたでしょうか?
腕時計は、身に着ける方のセンスやポリシーまで
すべてが凝縮されたもの。
そのため、クロムカスタム工房では
ダイヤカスタム同様、妥協は一切しません。
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◆「期待通りの出来栄えです」
◆「すごすぎます!つける予定が無かったロレックスですが
これからがっつり使用させて頂きます!!」
◆「大変満足しています」
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ご紹介したお品には、それぞれ
お客様から上記のご感想をいただきました。
皆様のご期待に応えることができ、
ホッとするとともに、大変うれしく思います。
“納得のいく、自分だけのスタイルでロレックスを身に着けたい”
そんな風に思われる方は
ロレックス&クロムハーツのカスタムも
ぜひ私石津まで、ご相談ください。
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【カスタム料金】
≪ロレックス&ブレスカスタム≫
…150,000円(税抜)~
※時計本体とブレスはお客様でご用意ください。
※加工内容により料金が異なります。
まずは画像をお送りください。
無料でお見積り致します。
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クロムカスタム工房は
加工件数【4,268件】業界No.1、クオリティーもNo.1です。
◆一級貴金属装身具製作技能士
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)
両方をあわせ持つ店長の石津が、ご要望にお応えします。
どんなことでも、お気軽にご相談ください。
お問い合わせをお待ちしております。
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2. ホームページ更新情報
クロムハーツ 白メガネ 修理
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも「クロムハーツの修理&カスタム情報」では、
皆さんに役立つ情報を提供できればと思っています。
ご感想・ご意見など、お気軽にご連絡ください。
では、また次回お会いしましょう!!(石津 雅之)
クロムカスタム工房株式会社
代表取締役 石津雅之 (info@kuromu.com)
◆一級貴金属装身具製作技能士◆
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)◆
546-0041 大阪府大阪市東住吉区桑津5丁目14-1
(TEL) 0120-958-966
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☆発行責任者:石津雅之
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