メルマガバックナンバー第265号

クロムハーツのダイヤ留め直し3種それぞれの爪修復ノウハウとは?
クロムカスタム工房では、全国各地の皆様から
毎日のようにカスタムのご相談をいただきます。
念願のクロムハーツを手に入れたら
「宝石を入れて、もっと輝かせたい」
と思うのは当然のことです。
その一方で「いま入っている石を入れ替えたい」
などのご要望も、実は少なくありません。
入れるばかりではなく、外して、また留め直す、というわけです。
クロムハーツの宝石は基本的に“彫り留め”という技法でセッティングされています。
そして、それを留め直すのは、普通にカスタムするより格段に難度が上がるもの。
今回は、そんな再カスタム時のノウハウ&ポイントを
代表的な留め直しの加工例とともにご紹介します。
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◇◆再セッティングTOP3◆◇
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まず、宝石を留め直さねばならないケースというのは、具体的にどういうものでしょうか?
それは大きく分けて、およそ次の3つに当てはまることが多いです。
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(1)コーティング加工をするため一旦石を外して留め直す
(2)既存の石を他の宝石に入れ替える
(3)ダイヤを新しいものに交換する
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では、それぞれの加工のポイントを順に解説してみたいと思います。
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◇◆(1)既存のダイヤを再セット◆◇
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1つ目は、ゴールドイオンプレーティングの前処理としてダイヤを外すケースです。
イオンプレーティングは、シルバー925のクロムハーツに
ゴールドを蒸着させるという特殊な加工です。
金メッキをはるかに上回る耐久性が魅力のコーティング技術です。
ダイヤが入ったままだと、石の表面にも金がしっかり付いてしまう(!)ため
必ず、全ての石を外さねばなりません。
そして、ゴールド加工が終わってから、ダイヤを元の位置に留め直すんです。
↓実際の工程をご覧ください。
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【タイニーCHクロスチャーム ゴールドイオンプレーティングに伴うダイヤ留め直し】
https://www.kuromu.com/blog/j4w4
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◇◆加工硬化を回避◆◇
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ダイヤを外す際は、自作の特殊なタガネ(鋼の棒)を使って爪を起こしています。
しかし、そのままの爪で再びダイヤを留めると、どうしても強度が落ちてしまうことに。
そのため、コーティング前に、爪のところへ“レーザー溶接”で銀を盛っておきます。
そうして、また爪の高さなどを微調整し
可能な限り強度を保ったままダイヤを留め直しているんです。
それでも、初回のカスタムに比べると、加工中に爪が折れるリスクは上がるので
爪に対する負荷を最小限に抑えながら慎重にセッティングを行います。
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◇◆(2)色石をダイヤに入れ替え◆◇
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2つ目は、既存の石を別のものに入れ替えるケースです。
「なんか気に入らない」
「ちょっと飽きてきた」
など、理由は様々だと思いますが、とにかく石を入れ替えて一新したいというご要望です。
↓パヴェの再カスタム例をご覧いただきましょう。
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【CHクロス ベビーファットチャーム22K 黒色石をダイヤに入れ替え】
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これは、他店で黒い石(おそらくブラックダイヤ)をカスタムされたお品でした。
そもそも、その石の留め方は技術的に未熟で
あまり良いカスタムとは言い難いものでした。
改めてダイヤを入れ直したのですが、
このように別の石に変える場合は、石座を作り直す必要があります。
(※石座…石をセットする窪み)
同じように見えるブリリアントカットでも、その形状は微妙に異なるもの。
そのため、先程の例のようにピンポイントで爪に地金を盛るのではなく
全体的に、面をゴールドで埋めてしまうんです。
クロスと同素材の22Kゴールドで地ならしし、改めて石座を作り直します。
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◇◆金の純度で変わる◆◇
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ちなみに、22Kゴールドはシルバーより粘りがあり、比較的、加工しやすい地金。
これが例えば18Kだと、金の純度が落ちて硬くなってしまうので
ポキッと折れる可能性が上がります。
ゴールドのクロムハーツが22Kであることは、
見た目が美しいだけでなく、職人にとっても、ありがたいことなのです。
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◇◆(3)新しいダイヤに交換◆◇
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さて、ラストはダイヤを新しいものに交換するケースです。
ダイヤが破損してしまったり、
あるいは、既存のダイヤのサイズに違和感があるなどの場合です。
これも、やはり石座を作り直さねばなりません。
年季の入ったK&Tリングの例をご覧いただきましょう。
↓石座の製作工程にご注目ください。
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【K&Tリング センターダイヤ交換】
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爪うんぬんの前に「え!ダイヤが破損!?」と驚いた方もおられるかもしれません。
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◇◆硬いけど…?◆◇
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皆様はダイヤのことを“地球上で一番硬い宝石”と思われているでしょう。
それは、間違いではありません。
確かにダイヤというのは硬度に優れています。最強です。
ただ、“靭性(じんせい)”に関しては、最強ではないんです。
靭性というのは“割れや欠けに対する抵抗性”。
つまり、ダイヤはキズや摩耗に対しては、めっちゃ強いけれど
割れや欠けには弱い…ということなんです。
ダイヤの靭性は、水晶と同じくらいのもの。
硬いからといって、何をしても壊れないわけではないので
普段から強い衝撃等には気を付けねばならないのです。
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◇◆複雑な造形を再現◆◇
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そんなわけで、破損してしまったダイヤは
例のように新しいダイヤへ交換するしかありません。
K&Tリングの形状からして、元の爪を活かすのは困難なため
シルバーの円盤をロウ付け(溶接)で足し、爪を作り直しました。
そのため、爪の周りの不要な部分を削るという、彫刻のような工程が加わっています。
ベーシックなアフターダイヤの何倍も手間と時間がかかりますが
本来のK&Tリングの魅力が蘇って、喜びもひとしおでした。
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◇◆一石入魂◆◇
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各ダイヤの留め直しについて、ご理解を深めていただけましたか?
いずれも、爪を復元させるための十分な地金を確保するのが大事なんです。
とにかく、クロムカスタム工房では、できる限り強度を保つことを第一に考えています。
ただ、これらの爪の復元について1つご承知いただきたいのは
“何度もできるものではない”ということ。
あまたの無茶振りにお応えしてきたクロムカスタム工房ですが、
入れて、外して、留め直して…を、3回も4回も繰り返せるわけではないんです。
それは、貴金属という素材自体の限界です。
というわけで、どうしても「困った!」という際は
物理的に可能な限りご要望にお応えしますので、ぜひ1度、私石津までご相談ください。
皆様に長くクロムハーツを愛用していただけるよう
これからも初カスタム&再カスタムともに最善を尽くします。
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【修理&カスタム料金】
※加工内容により料金が異なります。
まずはLINE等で画像をお送り下さい。
無料でお見積り致します。
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クロムカスタム工房は
加工件数【4,794件】業界No.1、クオリティーもNo.1です。
◆一級貴金属装身具製作技能士
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)
両方をあわせ持つ店長の石津が、ご要望にお応えします。
どんなことでも、お気軽にご相談ください。
お問い合わせをお待ちしております。
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2. ホームページ更新情報
クロムハーツ ペーパークリップ ダイヤカスタム&ゴールドメッキコーティング
クロムハーツ 3PCクラシックベルト レザー部分交換
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも「クロムハーツの修理&カスタム情報」では、
皆さんに役立つ情報を提供できればと思っています。
ご感想・ご意見など、お気軽にご連絡ください。
では、また次回お会いしましょう!!(石津 雅之)
クロムカスタム工房株式会社
代表取締役 石津雅之 (info@kuromu.com)
◆一級貴金属装身具製作技能士◆
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)◆
546-0041 大阪府大阪市東住吉区桑津5丁目14-1
(TEL) 0120-958-966
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