シルバー製ジッポーならでは?クロムハーツ独自のインサイドユニット調整法とは
ジッポーが今も絶大な人気を誇る理由は
たくさんあります。
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◆少々の風では火が簡単に消えない。
◆実は、水にも強い。
◆フタを開閉するときの音がいい。
◆メンテすれば半永久的に使える。
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とにかく、機能面に優れています。
そのうえ、クロムハーツのジッポーは
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◆デザインが秀逸
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の一言に尽きます。
手元にあるだけで気分も上がる。
それが、クロムハーツのジッポー。
しかし、そのメンテが
容易でないことも、ままあります。
というのも、クロムハーツのジッポーは、
はっきり申し上げて“独特”なんです。
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◇独自の構造をしている箇所がある。
◇シルバー製で、厚みがある。
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…等が主な理由です。
今回は、そんなクロムハーツ・ジッポーの
インサイドユニットを調整する際のポイントを
まとめて解説してみたいと思います。
企業秘密ゆえ、詳しく書けない部分もありますが
よろしければ最後までお付き合いください。
では早速、インサイドユニットの調整で
よくあるパターンを3通り、ご紹介します。
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◇◆(1)高さが合わない?◆◇
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インサイドユニットが
ちょっと沈みきらないというか、
すっきりハマらない。
それで、フタがちゃんと閉まらないケースです。
そんなときは、インサイドユニットの高さを
ほんの少しだけ調整します。
つい先日も、ヒンジの修理と合わせて
インサイドユニットの交換をしましたが
やはり、一手間が必要でした。
この場合、ジッポー自体に手を加えることは
ほとんどありません。
シルバーをゴリゴリ削って
薄くなり過ぎるのも良くないからです。
↓まずは、実際の画像をご覧ください。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【フィリグリークロス ジッポー修理&調整】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
これは、結論から言うと
インサイドユニット底面の
ネジの出っ張りを無くすことで解決します。
あの黄色っぽいネジは
“スプリング・ネジ”といいます。
具体的に、どうするか?というと、
ネジ自体は、削りません。
ネジの奥の、ある金属製パーツを
ほんの少しだけ、数ミリ削るんです。
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◇◆ネジの厚みクリア◆◇
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そうして、はみ出ていたネジが
インサイドユニットの底面とツライチになればOK。
フタも、しっかり閉まるようになりました。
削るパーツとは別に
ネジの先には“スプリング”(バネ)が入っています。
それは“フリント”(着火石)を支える
大事な役割をしています。
もちろん、パーツを加工することで
着火の機能に影響することはありませんので
ご安心ください。
ちなみに、クロムハーツのケース内側の底には
例のネジを収めるための(?)窪みが作ってあったりします。
※モデルにより形状も異なります。
しかし、それでも収まりきらないものが多いんです。
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◇◆(2)何かが“つかえる”◆◇
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次も、フタが閉まらない問題です。
しかし、(1)とはちょっと異なります。
ケースに個体差があるので
場合によりけりではありますが…。
インサイドユニットの上部と
ジッポーケースのフタの相性が、
あまり良くないことが結構あるんです。
ちょっと“つかえる”ような感じになって
フタが完全に閉まらない。
ジッポーは“パシッ”とフタが閉まらないと
サマになりません;
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◇◆不満解消◆◇
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そんなときは“チムニー”の周辺に
少しだけ手を加えて微調整することが多いです。
チムニーは、ユニット上部の
水玉のような穴(通気孔)のあるところ。
灯芯を覆っている、いわゆる防風ガードです。
やはり、ジッポー自体の内側は
シルバーで厚みがあるといえども、
できるだけ、そのままにしておいた方が無難です。
この調整も、着火には全く影響はありません。
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◇◆(3)すっぽ抜けないでくれ◆◇
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ラストは、インサイドユニットがスルッと抜けてしまう;
という、なんとも悲しいケース。
しっかりハマっているかのように見えて
実は全く固定されていない状態です。
“インサイドユニットあるある”
だと思います。
これは、安全面でも問題があります。
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◇◆なぜ、ユルい?◆◇
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インサイドユニットの表と裏には
それぞれ、下の方に凸状の横線が入っています。
線状の点字ブロックみたいなヤツです。
本来なら、その凸部分が
ジッポーの内側に対して引っ掛かりとなり
インサイドユニットの、すっぽ抜けを防ぎます。
しかし、ジッポー本体の方が微妙に大きい等の理由で
ユルユルな感じになってしまうんです。
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◇◆ジャスト・フィット◆◇
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この場合、どうするのがベストだと思いますか?
これは、ジッポー上級者なら
ご存知の方も多いでしょう。
単純に、インサイドユニットの下部を
少しだけ膨らます(広げる)んです。
私石津も最近、下腹が出てきてしまい
いわゆる“おっさん体型”となりつつあります。
そして、Gパンが、キツいです;
まぁ、同じことです(笑)
ちょっとだけ下腹を出っ張らせて
ジッポーに密着させる。
これだけで、解決します。
※この調整は、やりすぎると
オイル漏れの原因になりますので
セルフでされる場合はお気を付けください。
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◇◆それでも好き◆◇
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余談ですが、クロムハーツのジッポー内側は
相変わらず、とてもラフな仕上げにしてあります。
外側の輝きとは対照的に、
ややザラついた質感をそのままにしてある感じ。
ジッポーとインサイドユニットとの相性には個体差がありますが、
そういったことも一因となっているのではないかと思います。
「ワイルドだろ~?
あとは自分でなんとか調整しろよ!」
ってな風に、受け取れなくもないですが(?)
“まぁ多少メンテに手がかかるくらい、
どうってことない”
と思わせるだけの魅力があるので、
そこはクロムハーツの凄さかなと感じます。
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◇◆インサイドユニット調整まとめ◆◇
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(1)高さが合わない&フタが閉まらない
(2)つかえる&フタが閉まらない
(3)すっぽ抜け
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この3パターンは、本当によくご相談いただきます。
「これは、セルフ・メンテできそうな気がせんわ」
「正直、ちょっと面倒くさい」
という方も多いでしょう。
確かに、ジッポーの構造に詳しくない方は
カスタム屋におまかせいただくのが確実&近道です。
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◇◆ジッポーあれこれ◆◇
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インサイドユニットのお悩み以外では
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◆ケースの凹み
◆文字彫り
◆ダイヤカスタム
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等、皆様のオーダー内容は様々です。
↓参考までにご覧ください。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【CHクロス ジッポー凹み修理】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【文字彫り、新品仕上げ、インサイドユニット交換&調整】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【追加でダイヤをパヴェカスタム】
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心地よいジッポー・ライフには
定期的なメンテが必須。
なにか気になることがある方は
いつでもクロムカスタム工房まで気軽にご相談ください。
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※加工内容により料金が異なります。
まずは、画像をお送りください。
無料で見積り致します。
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クロムカスタム工房は
加工件数【4,044件】業界No.1、クオリティーもNo.1です。
◆一級貴金属装身具製作技能士
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両方をあわせ持つ店長の石津が、ご要望にお応えします。
どんなことでも、お気軽にご相談ください。
お問い合わせをお待ちしております。
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2. ホームページ更新情報
クロムハーツ スタック CHプラスチャーム22Kダイヤパヴェカスタム
クロムハーツ ペーパーチェーンネックレス 5cm延長カスタム
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも「クロムハーツの修理&カスタム情報」では、
皆さんに役立つ情報を提供できればと思っています。
ご感想・ご意見など、お気軽にご連絡ください。
では、また次回お会いしましょう!!(石津 雅之)
クロムカスタム工房株式会社
代表取締役 石津雅之 (info@kuromu.com)
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