メルマガバックナンバー第251号
インサイドユニットが抜けない?クロムハーツのジッポーメンテ道《サビ編》

クロムハーツのジッポーライターはシルバー製です。
それゆえに、メンテには色々と気を付けるべき点が多いと
これまでにも何度かお伝えしてきました。
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◆フタが閉まらない or グラつく
◆インサイドユニットが飛び出る
◆キズや凹みをなんとかしたい
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これらのお困り事は他店で対応していないことも多いらしく
あちこち回った末に、クロムカスタム工房へ来られる方が多いです。
そんなわけで、私石津も数多くのジッポーを見てきたのですが
最近また、中々ややこしい事例を経験しました。
その不具合の原因は“サビ(錆)”です。
インサイドユニットのサビが原因で
どうにもこうにも…という状態のお品でした。
ジッポーのサビ問題については詳しく解説したことが無かったので
今回は、その原因や予防法も含めて、お届けしたいと思います。
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◇◆奥まで行き渡ったサビ◆◇
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お預かりしたのは“CHクロスジッポー”でした。
センターに縦1列のダイヤが施された、素晴らしい逸品。
…のはずが、フタを開けると結構なサビがきており
インサイドユニットを外したくても外せない、という状態でした。
↓実際の画像をご覧ください。
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【CHクロス ジッポーライター修理例】
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もちろん、サビはインサイドユニットのスチールからきているものです。
そのサビのせいで、シルバーのケースとインナー同士が
ガチガチに固着していました。
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◇◆シルバーゆえの苦悩◆◇
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ちょっとやそっとのサビではないため、
手で引き抜こうとしても、全くビクともせず。
こういう場合、一般的な真鍮(しんちゅう)製のジッポーに比べて
厚みのあるシルバー製のクロムハーツは、さらに難儀なのです。
真鍮にクロムメッキをしてあるようなものだと
ケース自体の厚さは、だいたい0.5mm程度。
薄いので、若干“しなる”程度の柔軟性があります。
しかし、重厚感のあるクロムハーツは、そうはいきません。
そのため、いったんサビがきて、抜けなくなったものは
外しにくい事この上ないんです。
「ちょっと、このサビはヤバいかもしれんなぁ」
と思いつつ、そこは格闘させていただくのがクロムカスタム工房のスタイル。
長年の経験と勘で、試行錯誤の末に、なんとか外すことはできました。
(※具体的な外し方は企業秘密です)
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◇◆ダイヤのパワー◆◇
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で、実際にインナーを抜いた状態のケースを見てみると
やはり、かなりのサビッぷり。
シルバー製のケース内側にも、こびりついて、えらいことになっていました。
それを、元の綺麗な状態に近付けるためには、ひたすら研磨です。
こういう磨きのときに登場するのは、職人の必須アイテム“ダイヤポイント”。
ダイヤモンド粒子を含んでいる研磨用の道具です。
研削力に優れているうえ、耐久性も高いのが特長です。
リューター(ハンドグラインダー)の先端にそれを付けて丁寧にサビ部分を削り、
さらに仕上げの磨きも入念にします。
ダイヤの力を借りることで、
なんとか再びインサイドユニットを入れられるようになりました。
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◇◆サビの原因◆◇
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例のお品は、フタがパシッと閉まらないという難点もありましたので
インサイドユニットの高さ調整も行いました。
その“フタが数mm浮いた状態で長いこと置いてあった”
というのも、今回のサビ発生の一因だったと思われます。
そもそも、インサイドユニットがサビる理由は
おおよそ次の2点だと思います。
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◆長期間使っていなかった。
(オイルが入っていない状態で放置)
◆フタがしっかり閉まっていなかった。
(水や空気と触れ合い酸化する)
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ジッポーというのは、中にオイルを入れた状態では
急にサビがきたりすることはありません。
やはり、ちゃんとオイルを入れて、普段から使うことが大事なのです。
そして、スチールの性質を知っておくことも大切です。
スチールは、鉄に微量の炭素を含ませることで、強度や扱いやすさを向上させた素材。
つまり、ほぼ鉄です。
鉄の表面が空気や水に触れると、酸化して“サビ”が生じるんです。
中が空っぽで、フタが半開きのジッポーを放っておくと
サビがくるのは自然の成り行き。
スチールは、ステンレスやアルミなどに比べると
酸化しやすくサビやすいんです。
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◇◆サビは予防すべし◆◇
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というわけで、日本は湿度が高くなりがちですから
できるだけジッポーの放置は避けてください。
しばらく使わないときは、忘れず定期的にチェック&メンテした方がいいでしょう。
「観賞用として取っておきたい」
という、強すぎるジッポー愛のある方も、注意が必要です。
いったんサビ始めると、時間とともにどんどんサビが進みますから。
繰り返しになりますが、ポイントは
インサイドユニットにオイルが入った状態をキープすること。
そして、酸素と水分を遮断することです。
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◇◆ヒンジ修理から凹み修復まで◆◇
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しかしまぁ、このサビ取り修理は、正直なところ大変でした。
「大満足です。ありがとうございます」
というご感想を無事にいただけたので、お役に立てて何よりなのですが(喜)。
ジッポー好きの皆様、できる範囲でかまいませんので
定期的にお手入れをしてみてください。
良いコンディションを保つには、それがベストです。
そして、それでも解決しないときは、迷わずクロムカスタム工房へ!
クロムカスタム工房では、ご紹介したサビ取り以外にも
ジッポーのメンテナンスを幅広く承っています。
↓それぞれの修理工程をご覧ください。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【CHクロス ジッポー ヒンジ修理】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【フィリグリークロス ジッポー ヒンジ修理&インサイドユニット交換】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【CHクロス ジッポー ライター凹み修理】
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◇◆前例のないものもOK◆◇
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“そばに置いておきたい”
見た人を、思わずそんな気持ちにさせてしまう、クロムハーツのジッポー。
ご愛用品を、末永く、心地よくお使いいただくために
私石津は、難度の高いオーダーもお受けします。
他の工房で断られたお品についても、ぜひ気軽にご相談ください。
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【修理&カスタム料金】
※加工内容により料金が異なります。
まずは画像をお送りください。
無料でお見積り致します。
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クロムカスタム工房は
加工件数【4,539件】業界No.1、クオリティーもNo.1です。
◆一級貴金属装身具製作技能士
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)
両方をあわせ持つ店長の石津が、ご要望にお応えします。
どんなことでも、お気軽にご相談ください。
お問い合わせをお待ちしております。
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2. ホームページ更新情報
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも「クロムハーツの修理&カスタム情報」では、
皆さんに役立つ情報を提供できればと思っています。
ご感想・ご意見など、お気軽にご連絡ください。
では、また次回お会いしましょう!!(石津 雅之)
クロムカスタム工房株式会社
代表取締役 石津雅之 (info@kuromu.com)
◆一級貴金属装身具製作技能士◆
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)◆
546-0041 大阪府大阪市東住吉区桑津5丁目14-1
(TEL) 0120-958-966
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