メルマガバックナンバー第257号
消えた美ライン復活!ダガーリングの最高難度モチーフ修復裏話

突然ですが皆様、いまご愛用中のクロムハーツを1度じっくりご覧ください。
「おお!今日もバッチリ輝いとるで!」
と思われた方は、OKです。
しかし、中には、こう感じた方もおられるのではないでしょうか?
「なんとなく全体的に、以前のシャープさが無くなってきた気がする」
クロムハーツ歴の長い方はご存じの通り、
シルバーアクセサリーは経年でフォルムが変わります。
“めっちゃ大事に使っているから大丈夫”
と思っていても、いつの間にかモチーフのラインがダレてきた…
なんてなことが多々あるんです。
クロムハーツの素材であるシルバー925というのは
ある程度の強度はありますが、キズも付けば、凹みもするもの。
芸術的な立体美が、まるで風化したかのように姿を変えてしまうのです。
それを元の姿に、可能な限り復元しよう!というのが“モチーフ修復”であります。
過去にも、代表的な修復例をいくつか解説しましたが
実は先日また、どえらいオーダーをいただきました。
それは、摩耗により見る影もなくなってしまったダガーリング。
今回は、そのダガーリングの華麗なる変貌と修復の技について
ここだけの話をお届けします。
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◇◆変わり果てたダガーリング◆◇
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では、早速そのダガーリングのビフォー&アフターをご確認いただきましょう。
修復前の姿が、衝撃的ですらあります。
↓フォルムの変化をじっくりご覧ください。
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【ダガーリング モチーフ修復&ダイヤパヴェ】
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手元は常に動いて、何かと接触しやすい部分ですから
リングやブレスレットは特に変形しやすいアイテムと言えます。
といっても、ここまで潰れてしまったリングには、滅多にお目にかかりません。
かなりヘビーに、長年愛着をもって使い込まれたのが伝わってきます。
クロムハーツの創始者リチャード・スタークも常にダガーリングを身に付けていますが
彼のリングもまた、ディテールが潰れていたのを思い出します。
一昔前、雑誌に掲載された愛用品は、ダイヤが埋もれる程に変形していました。
なにか硬いものを握ったり、机や壁にコツンと当てたり、
そんな日常の何気ない動作の繰り返しに伴い、シルバーも変化するのです。
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◇◆生まれ変わるための5ステップ◆◇
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話を戻しますが、例のダガーリングはサイズ直しとモチーフ修復(刻印含む)、
そしてダイヤカスタムの同時オーダーでした。
このケースでは、次の順で進めました。
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- サイズアップ(腕交換)
- モチーフ修復
- ダイヤセッティング
- 刻印修復
- 磨き
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手の平側も、かなり摩耗して薄くなっていたため
下半分(腕)は新たにシルバーで作り直したんです。
そして、サイズ調整後、モチーフ修復の彫りの工程に入ります。
修復できたところに、石座を作ってダイヤを入れ、仕上げの磨きという流れです。
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◇◆“肉彫り”とは?◆◇
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全工程のうち、もちろんヤマは修復の“彫り”。
これは“タガネ”という道具を使い、慎重に彫らねばなりません。
タガネは彫刻刀の親戚みたいなものです。
それ自体は小さな鋼の棒なので、
“おたふく槌”という小さな金槌でコンコン叩きながら使います。
このダガーリング修復は、全体的に“肉彫り(にくぼり)”という技法で彫っています。
肉彫りは、まず“谷”を彫り、その隣を叩いて“山”のように盛り上げ、
立体感を表現するものです。
銀を加えて厚みを増すようなイメージを持たれるかもしれませんが、地金は足しません。
高低差を作り、メリハリのある凹凸を形成していくだけなんです。
ちなみに、先程のリンク先の画像は、谷を彫っているところがメインとなっています。
(叩いて山を盛り上げる工程は撮影し忘れました…すみません<m(__)m>)
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◇◆元の姿に忠実に◆◇
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ところで、モチーフを修復する際の最重要ポイントは何だと思われますか?
それは、とにかく全体を見て考えながら彫り進めること。
彫り始めの段階で、仕上がりがイメージできていなければなりません。
ここで、クロムカスタム工房の修復クオリティを実感いただくため
以前ご紹介した修復例ランキングTOP3も改めてご覧ください。
↓≪3位≫顔の彫りが激ムズでした。
(これ1位でも良かったかも?)
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【ケルティックVバンドリング モチーフ修復】
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↓≪2位≫シンプルながら難度の高い曲線です。
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【クロスボールブレスレット モチーフ修復】
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↓≪1位≫ビフォーは今回のダガーリングといい勝負?です。
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【スクロールバンドリング モチーフ修復】
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◇◆修復後のアフターダイヤ注意点◆◇
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さて、肉彫りでダガーのモチーフが復活した後は石留めですが
そこでも1つ重要ポイントがあります。
モチーフ修復するお品は、そもそも全体的に若干“薄く”なっています。
凸部分が、へしゃげたり、摩耗して、新品より厚みが無くなっているんです。
なんとか立体感を復元しても、厚み自体は100%元には戻りません。
ですから“ダイヤの高さ”と“リングの厚み”を確認しておくことが必須なんです。
ダイヤ下部の尖った部分を“キューレット”といいますが
その先っぽがリングの内側にハミ出してしまってはNGです。
もしハミ出していようものなら、痛くて指を入れられないでしょう。
(シャレになりません;)
今回のダガーリングは、かなりフラットな状態になっていましたが
ダイヤの高さ以上の厚みはギリ残っていて幸いでした。
無事にダイヤをセッティングできたら、あとは内側の刻印を彫り直してやっと完成です。
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◇◆クロムカスタム工房は可能です◆◇
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モチーフ修復における各工程のポイント、ほんの少しご理解いただけましたでしょうか?
ご紹介した例以外にも、クロムカスタム工房では
これまでに数えきれないほどのモチーフ修復をしてきました。
割とダメージが顕著になってから、ご相談くださる方が多いため
高難度のものばかりになりがちなのですが…
そのためか、ほぼ全ての方が口を揃えて、こう言われるんです。
「他の工房で“これは修復不可能”と断られました」
そうなんです。
やっぱり未だに、他に頼れるところが無いらしいです。
特に、ダガーやケルティックモチーフ等のように
細かく複雑な形状のものは、誰もやりたがらない(or できない)のでしょう。
今回の5工程フルセット
◇サイズ直し(腕交換)◇磨き◇モチーフ修復◇ダイヤカスタム◇刻印修復
が可能なのは、おそらくクロムカスタム工房だけだと思います。
「ダメ元でクロムカスタム工房に頼んでみて良かった!」
と、いつも皆様に喜んでいただき、カスタム屋冥利に尽きます。
クロムハーツの造形を熟知し、尚且つそれを復元するには
豊富な経験と高い技術、どちらも必要です。
ご愛用品が修復例のビフォーに近い状態となってしまっている方は
迷わず、私石津までご相談ください。
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【修理&カスタム料金】
※加工内容により料金が異なります。
まずはLINE等で画像をお送り下さい。
無料でお見積り致します。
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クロムカスタム工房は
加工件数【4,634件】業界No.1、クオリティーもNo.1です。
◆一級貴金属装身具製作技能士
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)
両方をあわせ持つ店長の石津が、ご要望にお応えします。
どんなことでも、お気軽にご相談ください。
お問い合わせをお待ちしております。
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2. ホームページ更新情報
クロムハーツ フローラルクロスリング 十字にルビーカスタム
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも「クロムハーツの修理&カスタム情報」では、
皆さんに役立つ情報を提供できればと思っています。
ご感想・ご意見など、お気軽にご連絡ください。
では、また次回お会いしましょう!!(石津 雅之)
クロムカスタム工房株式会社
代表取締役 石津雅之 (info@kuromu.com)
◆一級貴金属装身具製作技能士◆
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)◆
546-0041 大阪府大阪市東住吉区桑津5丁目14-1
(TEL) 0120-958-966
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