メルマガバックナンバー第205号

クロムハーツよ永遠に!石津の技ありメンテ“モチーフ修復”の真髄とは?

エタニティバインバンドリング修復中

クロムハーツ・ファンの皆様、

ご愛用品の調子はいかがでしょうか?

適度なツヤと輝きをキープできていますか?

アクセサリーのコンディションを保つのは

正直、手間がかかります。

基本は、なんといっても“新品仕上げ(研磨)”。

そして、磨くだけで対応できない場合は

“モチーフ修復”が必要になってきます。

「ラインがシャープでなくなってきた」

「部分的に凹んで、雰囲気が変わった」

このようなご相談が途絶えることはありません。

今回は、そういったお悩みを解決する

クロムカスタム工房のモチーフ修復技を

まとめて解説したいと思います。

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◇◆境界線◆◇

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まず、最初に

“新品仕上げ”と“モチーフ修復”

2つの大きな違いは何だと思われますか?

それは、結論から言いますと、

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“彫り”の工程が必要か否か

~~~~~~~~~~~~~~

です。

ごく軽微なラインの崩れは

丁寧に磨くだけで、ある程度は蘇ります。

しかし、長年愛用されたアイテム等は

彫りによって復活させることが非常に多いです。

「クロムハーツを彫る」

って…改めて考えると、えらい響きですが

それがシルバー道を極めるセオリーなんです。

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◇◆執念の研磨◆◇

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では、比較対象として、ひとまず

新品仕上げの実際の画像をご覧ください。

↓新品仕上げ例

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【ダガーリング】

http://www.kuromu.info/archives/4552

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加工後、ダレた部分がシャープになったと

お分かりになりましたか?

新品仕上げは、リューター(グラインダー)で

とことん磨きます。

「磨ききった」

と思える瞬間が来たとき、

新品に1番近い状態になります。

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◇◆彫りの道具◆◇

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さて、ここからやっと“タガネ”の出番です。

ごく簡単に言うと、

タガネは鋼でできた棒状の道具です。

通常、木を彫るのは彫刻刀を使いますが

シルバーには、タガネを用います。

モチーフ修復によく使うのは、次の3本。

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“毛彫り(けぼり)タガネ”

“平(ひら)タガネ”

“片切り(かたぎり)タガネ”

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最初の例では、毛彫りタガネと片切りタガネが登場します。

それぞれのタガネに注目しながら、

実際の工程をご覧ください。

↓モチーフ修復例(1)

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【エタニティバインバンドリング】

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◇◆各タガネの役目◆◇

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毛彫りタガネは、

彫り跡がV字になります。

先が細く、溝や枠を彫るのに最適なんです。

石留めの爪を起こすときにも使っているので

画像で見覚えのある方も多いかと思います。

平タガネは、毛彫りタガネで彫った後に使います。

彫った部分の横の地金を、平タガネで叩くんです。

そうすることで、モチーフを立体的にしていきます。

これを“肉彫り”といいます。

ちょうど、フローラルクロスの

凸部分を再現した例がありますので

ぜひご覧ください。

↓モチーフ修復例(2)

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【22K フローラルクロスリング】

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派手に、へしゃげていたリングですが

かなり持ち直したのが分かると思います。

この“叩くためのタガネ”は、

先を磨きすぎないようにします。

ツルツルだと滑ってしまうからです。

わざと荒らしておき、

狙った部分を正確に捉えるようにします。

そして、毛彫り&平タガネで造形した部分を

さらに片切りタガネで整えます。

こうして、モチーフのなめらかなラインを出していくんです。

この3ステップが、モチーフ修復の基本です。

ちなみに、加工例のリングは

オールド・タイプのフローラルクロス。

現在、販売されているものと

少しフォルムが異なっているレアな1本です。

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◇◆銀不足◆◇

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ラストは、さらなる一手間が必要だったケースを。

単に、彫ったり磨いたりするだけでは

元の姿に近付けることは不可能;

そういう場合は、シルバーを足さねばなりません。

↓モチーフ修復例(3)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【ダガーペンダント】

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【マルチリンクブレスレット】

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このような修復は、他の工房で

断られる確率UP間違いなし(?)でしょう。

クロムカスタム工房だから出来ることだと自負しています。

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◇◆クロムハーツとともに◆◇

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クロムカスタム工房のモチーフ修復、

いかがでしたでしょうか?

彫りが必要不可欠なケースも珍しくないと

ご理解いただけたかと思います。

私石津は、どんな加工をする際も

元のクロムハーツの造形に忠実であるよう

常に心がけています。

とはいっても、元々あったものを削ったりするわけです。

やはり100%新品に戻せると言えないのも事実です。

重要なのは、アクセサリー全体のバランスを

保つことだと思います。

あらゆる面の角度や高さなど

数多くのクロムハーツを観察してきた経験が

それを支えています。

経年劣化したもの、派手に変形したもの、

すべてクロムカスタム工房にご相談ください。

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【新品仕上げ&モチーフ修復料金】

≪新品仕上げ≫

 …7,500円(税抜)~

≪モチーフ修復≫

・チャーム …5,000円(税抜)~

・ブレス、チェーン …10,000円(税抜)~

※加工内容により料金が異なります。

 まずは、画像をお送りください。

 無料で見積り致します。

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クロムカスタム工房は

加工件数【3,956件】業界No.1、クオリティーもNo.1です。

◆一級貴金属装身具製作技能士

◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)

両方をあわせ持つ店長の石津が、ご要望にお応えします。

どんなことでも、お気軽にご相談ください。

お問い合わせをお待ちしております。

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2. ホームページ更新情報

クロムハーツ K&Tリング 1サファイヤカスタム(4点留め)

クロムハーツ ダガーフローラル クロスボール ダブルチェーンブレスレット サイズ変更と新品仕上げ

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■編集後記

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

これからも「クロムハーツの修理&カスタム情報」では、

皆さんに役立つ情報を提供できればと思っています。

ご感想・ご意見など、お気軽にご連絡ください。

では、また次回お会いしましょう!!(石津 雅之)

クロムカスタム工房株式会社

代表取締役 石津雅之 (info@kuromu.com)

◆一級貴金属装身具製作技能士◆

◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)◆

546-0041 大阪府大阪市東住吉区桑津5丁目14-1

(TEL) 0120-958-966

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