メルマガバックナンバー第229号
バランス命!クロムハーツのペンダントを引き立てる名脇役“ベイル”カスタム裏話
皆様、今さらですが“ベイル”とは何か
ご存知でしょうか?
クロムハーツ歴の長い方には
「それくらい、知っとるわい!」
と怒られそう(?)ですが…
初心者の方のためにご説明申し上げますと
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“ベイル”=“バチカン”
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なのです。
つまり、ペンダントトップとチェーンを繋ぐ
あの輪っかの事です。
何気に重要なパーツ、ベイル。
いわば、添え物のような存在ではありますが
そのフォルムは、計算しつくされているものです。
今回は、そのクロムハーツのベイルに
フォーカスしてみたいと思います。
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◇◆クロムハーツのパーツ豆知識◆◇
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本題に入る前に、もう少しベイルについてご説明します。
“ベイル”という名称は
おそらくクロムハーツ・ファン以外の方には
あまり馴染みがない言い方でしょう。
あのパーツの事を英語圏では皆“Bail(ベイル)”と言います。
バチカンという言葉が通じるのは、実は日本だけ。
昔の人は、ベイルを見たとき
「三味線の撥(バチ)に似た形状の輪っかだ」
と思ったそうで…。
そこから“撥環(バチカン)”と呼ぶようになっただけなのです。
バチカン市国とも、何の関係もありません(笑)
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◇◆手軽に付け外し 可 or 不可?◆◇
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さて、ここからカスタムの話です。
ベイルには大きく分けて2種のタイプがあります。
それは、開閉できるものと、できないもの。
トップとセットになっている一体型のものは、
ご自身で付け外しをする事はできないようになっています。
そのようなベイルをトップから外すには
糸ノコで切らないといけません。
一方、単品で販売されているものは
自由に開閉できる造りになっています。
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◇◆小さなバネも劣化する◆◇
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例えば、単品ベイルの代表とも言える
最もベーシックなCHプレーンベイル。
帯を輪っかにしたような形状で
割としっかりした造りです。
しかし、経年劣化で開閉部のバネに不具合が出ることも。
その場合は、バネ交換をすれば解決します。
↓CHプレーンベイルの修理例をご覧ください。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【CHプレーンベイル修理】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
プレーンベイルのサイズは
正面から見て、縦16mm×横7mm程度です。
ブレスレットのクリップ部分等とは異なり
この小ささのバネを交換するのは、難儀しました。
開閉部分の芯棒はサイドからカシメられているのですが
その可動部を固定してしまわぬように気を付けねばなりません。
とにかく全てのパーツが細かいので
ルーペに助けられながら、しばしミクロの世界に没入することになります。
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◇◆クロムカスタム工房の強いバネ◆◇
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もともと、クロムハーツ製品には
基本的に鉄製のバネが使われています。
鉄はサビて朽ちていくものなので
使用頻度にもよりますが、劣化が早いのです。
これを、クロムカスタム工房では
独自に開発した“サビにくいバネ”に取り替えています。
「ベイルが、しっかり閉まらなくて不安」
という方には、バネのチェックをおすすめします。
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◇◆よくあるベイルカスタム◆◇
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次は、トップと一体型のベイルの話です。
「このベイルを外して、こちらに付け替えて」
等のご依頼も、度々いただきます。
その場合は、ベイルを切断&ロウ付けすることになります。
その一方で…
「トップに合わせて、ベイルを新たに付けてほしい」
というご要望にもお応えしています。
例えば、上部がスクエア形のダガー等は
チェーンに繋ごうと思えば、ベイルが必要です。
↓実際の画像をご覧ください。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【22Kダガーペンダント ベイルカスタム】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
このようにプレーンベイルと同じような
シンプルなものであれば、制作も可能です。
(※クロムカスタム工房では
デザイン性のある部分を複製する事は一切できません。
ご愛用品を活かすためのパーツ加工のみ対応致します。)
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◇◆22Kゴールドの重要ポイント◆◇
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22Kペンダントのカスタムの場合は
必ず同じ22Kを使ってパーツを加工します。
1番の理由は“色”です。
例えば、金の割合を少なくして
18Kや14Kでベイルを作ったとします。
そうすると…
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“ダガーの色とベイルの色が微妙に違う”
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という、まことに微妙な仕上がりになってしまうんです。
首元には、特に視線が集中します。
「あれ?ベイルの色、うすいな~」
なんてな事にならぬよう
本体と同じ22Kで合わせるのがオススメです。
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【金の純度】
◇22K=22/24(91.7%)が金
◇18K=18/24(75%)が金
◇14K=14/24(58.3%)が金
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◇◆立体感が魅力◆◇
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次の例は、立体的なフォルムが美しい
CHリムーバブルベイルに近いタイプ。
単品のCHリムーバブルベイルは
最初に紹介したCHプレーンベイルと同じく開閉できます。
それは重ね付けに便利です。
ただ、重ね付けをしない場合は
小振りなチャームに合わせたサイズの
一体型ベイルを付けてしまうのもアリだと思います。
↓実際の画像をご覧ください。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【ダガーチャーム ベイルカスタム】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
一体型ベイルの良いところは
トップがチェーンから落下してしまう可能性が、全く無いことです。
安心感は増すと思います。
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◇◆ご自身のスタイルで◆◇
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付け替えが自在にできる開閉タイプ。
トップとセットになったタイプ。
ご紹介したように
どちらのベイルにもメリットがあります。
「革ヒモで愛用していたダガーのトップを
急にチェーンで使いたくなった」
そんなときは、単品ベイルをチョイスするのも良いですし
カスタムオーダーいただくのも1つの手です。
ただ、繰り返しになりますが、やはり開閉タイプは
「何かの拍子に外れてしまうんじゃないか?」
と思ってしまうのも事実。
これから楽しみたいコーディネートをイメージし
納得いく方をお選びいただくのが1番だと思います。
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◇◆クロムハーツ専門だからこそ◆◇
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たかがベイル、されどベイル。
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◆大きさ
◆カラー(ゴールドの場合)
◆フォルム
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これらが揃って、トップとのバランスは保たれます。
シンプルなベイルであれば
他の工房でもカスタム加工できるかもしれません。
しかし、ベストな仕上がりを求める方は
クロムハーツを知りつくしたクロムカスタム工房へ
ご相談いただくのが近道です。
単品ベイルと一体型ベイルでは
若干ではありますが、サイズ感も異なります。
「なんとなく、しっくりこない」
「他社で修理を断られた」
このようにお困りの場合は
ぜひクロムカスタム工房までご相談ください。
私石津が、ご要望を丁寧にヒアリングし
皆様のベイル問題を解決させていただきます。
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※加工内容により料金が異なります。
まずは画像をお送りください。
無料でお見積り致します。
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クロムカスタム工房は
加工件数【4,243件】業界No.1、クオリティーもNo.1です。
◆一級貴金属装身具製作技能士
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)
両方をあわせ持つ店長の石津が、ご要望にお応えします。
どんなことでも、お気軽にご相談ください。
お問い合わせをお待ちしております。
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2. ホームページ更新情報
クロムハーツ&ウエスコ ボスロングブーツをショートに入れ替え
止まらないお客様の声22(429件)
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも「クロムハーツの修理&カスタム情報」では、
皆さんに役立つ情報を提供できればと思っています。
ご感想・ご意見など、お気軽にご連絡ください。
では、また次回お会いしましょう!!(石津 雅之)
クロムカスタム工房株式会社
代表取締役 石津雅之 (info@kuromu.com)
◆一級貴金属装身具製作技能士◆
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)◆
546-0041 大阪府大阪市東住吉区桑津5丁目14-1
(TEL) 0120-958-966
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