“イオンプレーティング”後のゴールド・クロムハーツ3つのメンテ方法とは
メルマガバックナンバー、第245号

通常の金メッキより、遥かにタフなコーティングができる
“イオンプレーティング”加工。
クロムカスタム工房では、この技術を約3年前に導入しました。
「ゴールドのクロムハーツを楽しみたい」
そんな願いがリーズナブルに叶うため、大変ご好評いただいています。
しかし、いくら長持ちするといっても
アフターケアに関する不安をお持ちの方もおられるでしょう。
「手持ちのクロスで磨いてもいい?」
「どんなお手入れが効果的?」
今回は、このようなイオンプレーティング後の疑問について
解説してみたいと思います。
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◇◆3ステップ◆◇
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基本的には、イオンプレーティング後のアフターケアは次の“3段階”と考えてください。
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- セーム革 or 柔らかいクロスで拭く
柔らかい歯ブラシ等で軽く洗う
↓↓↓
- 超音波洗浄機で洗浄する
↓↓↓
- 再コーティングする
※宝石の有無など条件により異なる
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まずは、普段ご自身でできるのが(1)の方法。
毎日でなくても構いません。
なんとなく気になったときに、試してみられるだけでもOKです。
※クロスは必ず“研磨剤や薬品が付いていないもの”をお選びください。
柔らかい歯ブラシで洗う際は、中性洗剤を少し使うのも良いでしょう。
やさしくブラッシュすると、案外ツヤが復活します。
純度高めのゴールドであっても、汗や皮脂、化粧品などの油分を含んだものが
時間とともに、その表面に影響を及ぼします。
このように一手間かけることで、その汚れの蓄積や黒ずみを先延ばしできるんです。
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◇◆セルフメンテで限界を感じたら◆◇
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次は(2)の超音波洗浄機を使ったクリーニングです。
つい先日も、あるお客様のご愛用品を洗浄させていただきました。
シルバーのキーパーリングにイオンプレーティングを施してから3年弱。
お品を確認すると、確かに以前の輝きが鈍り
リング全体が少々くすんでいました。
しかし、結論から申しますと…
これはイオンプレーティングが、はげたというわけではありませんでした。
超音波洗浄機で洗浄したところ、ほぼ元の状態に蘇ったんです。
↓実際の画像をご覧ください。
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【イオンプレーティング アフターケア(洗浄)】
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◇◆再コーティングしなくて済んだ◆◇
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要するに、このキーパーリングは、表面に何らかの汚れが付着していただけでした。
いくら大事に扱っておられても、それはある程度仕方のないこと。
ともかく、これはイオンプレーティングの耐久性が証明された1例と言えるでしょう。
実は、このメンテ例、当初は
「再コーティングをお願いします」
ということで、ご相談をいただいたものでした。
つまり、再び手間とコストをかけて加工をするまでもなく、
イオンプレーティングの良さを再確認できたんです。
身に付ける頻度や使用環境にもよりますが、
数年間は、このように洗浄のみでゴールドの輝きを維持することが可能だと思います。
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◇◆洗浄にも強い◆◇
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ちなみに、通常の金メッキを施したアクセサリーは
超音波洗浄機の使用は控えた方が良いとされています。
特に、メッキ処理をしてから時間が経って劣化していると
洗浄によって、はがれることもあるんです。
しかし、イオンプレーティングは超音波洗浄機を使用しても、なんら問題はありません。
それだけ、強いのです。
クリーニングは、専用の洗浄液を用いて数分間で済みます。
その際、60~80℃程度の高い温度で洗浄すると効果的なんです。
というか、イオンプレーティングなら100℃でも大丈夫。
そのため、クロムカスタム工房では、必ず高めの温度で洗浄しています。
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◇◆メッキVSイオンプレーティング◆◇
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さて、ここで今一度、メッキとイオンプレーティングの違いを簡単にご説明しておきます。
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【メッキ】
金を溶け込ませた溶液にアクセサリーを浸けて電気を通し、膜を作る。
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【イオンプレーティング】
イオン化した金をアクセサリーに“蒸着”させ、密着性の高い膜を作る。
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どちらもシルバーアクセサリーに“膜”を作るのですが、異なるのがその“密着性”。
“蒸着”というのは、ビームで打ち込むようなイメージです。
そんなわけで、イオンプレーティングの耐久性はレベルが違うのです。
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◇◆未来の話◆◇
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「で…、もし洗浄をしてもイマイチな場合は?」
そこで、やっと(3)の再コーティングを検討することになります。
それは、おそらくイオンプレーティングの膜自体が
摩耗(まもう)してしまった状態であろうと想定されます。
いくらイオンプレーティングといえど、金という物質です。
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◆メッキは、はがれる。
◆イオンプレーティングは、はがれないけど摩耗する。
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ということです。
何かと擦れる状況が続いたり、キズが付いたりすれば
部分的に膜が薄くなることも考えられます。
そして、実際に再コーティングが必要となった場合は…
それは今のところ、お見せできる実例がありません。
(それだけ、イオンプレーティングが長持ちしているということですが)
そんなわけで、とりあえず先に自ら加工例を作ってしまった方が
いいのかもしれないと最近思い至りました。
ご紹介できる状況になれば、また改めて、まとめ記事を公開したいと思います。
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◇◆ローリスク&美しい仕上がり◆◇
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ただ、1つだけご理解いただきたい点がありますので
そのことについて、最後に少しご説明します。
冒頭で、以下のように書かせていただいたのですが
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(3)再コーティングする
※宝石の有無など条件により異なる
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問題となるのは“宝石入り”のアイテムです。
シルバーアクセサリーを初めてイオンプレーティング&ダイヤカスタムする際は
まずゴールドでコーティングしてから石を入れます。
イオンプレーティングは、ダイヤ等の宝石にも膜を作ってしまうからです。
じゃあ、再コーティングのときは、処理前にまたダイヤを外せばいいのか?
というと、それは、おすすめできないのです。
宝石を留めている爪というのは、非常に繊細な部分。
何度も触ると、折れるリスクが格段にUPしてしまいます。
金属疲労というやつです。
そのため、宝石入りのお品は、再びイオンプレーティングをするよりも
メッキを重ねる方がベターと考えています。
金メッキなら、宝石が付いたままでOKですから。
何度も言いますが、メッキは経年で、はがれます。
ただ、イオンプレーティングの金が残っている上に色を重ねることになりますから
メッキの劣化も比較的、気になりにくく、良い状態がキープしやすいでしょう。
※再コーティング前の下処理をしても、ある程度元のゴールドは保持されます。
トータルで判断すると、2回目以降のコーティングでは
金メッキが、ローリスクで美しさを実現してくれるのです。
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◇◆イオンプレーティング&ダイヤ◆◇
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次の2例は、どちらもイオンプレーティング&ダイヤカスタムをしたものです。
↓加工の順番にご注目ください。
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【フローラルクロスリング イオンプレーティング&ダイヤパヴェ】
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↓こちらは、サイズ直し後にイオンプレーティングしています。
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【ダガーリング サイズ直し&イオンプレーティング&ダイヤパヴェ】
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これらも、まずはクリーニングによって
ゴールドの輝きを一定期間キープしていただけると思います。
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◇◆ファッションの幅を広げる技◆◇
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イオンプレーティングのアフターケアについて
ご理解を深めていただけましたでしょうか?
研磨NGであることや、ダイヤ入りのものは再コーティングが困難であることなど
今回お伝えした基本的なポイントを、ご承知おきください。
ところで、2000年代に入って以降、ゴールドの時価はほぼ右肩上がりです。
2023年9月現在は、1gあたり1万円前後で推移しています。
価値が安定しているというのは、良いことでもあるのですが…
一方で、ゴールドのクロムハーツは今後ますます
お求めやすくないプライスになっていくかもしれません。
もう少し気軽にゴールドの良さを味わいたい方にとっては
このイオンプレーティングという最新技術を試してみる価値はあると思います。
ご興味を持たれた方は、いつでもクロムカスタム工房までご相談ください。
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◇◆イオンプレーティング基礎知識◆◇
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↓以下は、イオンプレーティングの技術についてより詳しく解説した過去記事です。
こちらもあわせて、ぜひご一読ください。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
メルマガ バックナンバー183号
【新次元のゴールド加工“イオンプレーティング”の凄さとは?】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
メルマガ バックナンバー第203号
【輝くゴールド“イオンプレーティング”を楽しむためのポイントとは?】
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【修理&カスタム料金】
※加工内容により料金が異なります。
まずは画像をお送りください。
無料でお見積り致します。
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クロムカスタム工房は
加工件数【4,427件】業界No.1、クオリティーもNo.1です。
◆一級貴金属装身具製作技能士
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)
両方をあわせ持つ店長の石津が、ご要望にお応えします。
どんなことでも、お気軽にご相談ください。
お問い合わせをお待ちしております。
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2. ホームページ更新情報
クロムハーツJJ DEANバッグを斜め掛けできるショルダーバッグにカスタム
クロムハーツ BSフレアブレスレットをアップルウォッチバンドにカスタム
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも「クロムハーツの修理&カスタム情報」では、
皆さんに役立つ情報を提供できればと思っています。
ご感想・ご意見など、お気軽にご連絡ください。
では、また次回お会いしましょう!!(石津 雅之)
クロムカスタム工房株式会社
代表取締役 石津雅之 (info@kuromu.com)
◆一級貴金属装身具製作技能士◆
◆GIA GG(米国宝石学会宝石鑑定士)◆
546-0041 大阪府大阪市東住吉区桑津5丁目14-1
(TEL) 0120-958-966
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